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歯の定期健診を初めて受ける方へのアドバイス!
定期健診の内容
皆さんは「健診」と「検診」の違いをご存知ですか?健診は、「学校歯科健診」のように、集団で受診し、一般的な歯の状態を調べたりする検査で、必要に応じてクリーニングや予防処置を行います。専門的にはスクリーニング検査と呼ばれるもので、それほど多くの時間は割けません。
お口の中の健診であれば、虫歯や歯周病の有無、歯の生え変わりの異常、お口の粘膜の異常などを短時間でチェックします。そこでもしも何らかの異常が見つかったら、より詳しい検査である“歯科検診”へと移行します。学校歯科健診で異常が疑われたら、街の歯科医院で検査を受けるよう勧められますよね。それが歯科検診です。
歯科検診はいわゆる“定期検診”とほぼ同じ意味であり、異常がなくても3~4か月に1回くらいの頻度で受けるのが望ましいです。以下に、定期検診で行うことを列挙します。
- お口の中の検査(口腔内診査)
- 歯垢の染め出しチェック
- ブラッシング指導
- クリーニング
- スケーリング(歯石取り)
- フッ素塗布
お口の中の検査では、歯周病の有無や進行度を詳しく調べる「歯周組織検査」を実施します。具体的には、歯と歯ぐきの境目に生じる「歯周ポケット」の深さを測る検査、歯ぐきからの出血の有無、歯の動揺度検査、レントゲン撮影などを行います。
健診前の大切なポイント
歯科医院の検診(健診)を受けに行く前には、次のことを準備しておくと良いでしょう。
保険証を用意する
定期検診には、保険が適用されます。1~3割負担でいろいろな処置を受けられますので、必ず保険証を持参してください。過去に受診したことがある歯科医院なら、診察券も忘れずに持ってきてくださるようお願いいたします。
普段使っている歯ブラシを持っていく
初めて定期検診を受ける場合は、普段使っている歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを持っていくと良いです。歯科医院の定期検診では、患者様の歯磨きの仕方を見せてもらった上で、問題点などを指摘させていただくことがあります。いわゆるブラッシング指導ですね。歯磨きはどうしても自己流になりがちなので、定期的にプロフェッショナルからのアドバイスやレクチャーを受けることが望ましいです。
服用中のお薬やお薬手帳を持参する
今現在、何らかのお薬を服用している場合は、お薬手帳を持っていくようにしましょう。手帳がなければお薬自体を持参しても良いです。服用中のお薬の種類によっては、歯科治療が行えなかったり、特別な配慮が必要になったりすることがあります。
受診の際に大事なこと
次に、歯科医院の検診(健診)を初めて受ける際に注意すべきポイントについてです。
お口の中の気になる点をピックアップしておく
歯ぐきの腫れや口内炎、歯の黒ずみなど、普段から気になっているお口の中の症状があれば、あらかじめメモして検診の際に伝えてください。お口に関する疑問なら、歯科医師、歯科衛生士がわかりやすくお答えします。
歯磨きをしてから出かける
定期検診を受ける前には、歯磨きをしっかり行っておくことをおすすめします。これは“エチケット”という意味合いもありますが、事前に歯磨きを済ませておくと、どの部位に磨き残しが多いのかも見分けやすくなるからです。
口紅やリップクリームは落としておく
口紅やリップクリームがついていると、診療の妨げとなる場合がありますので、家を出る前に落としておきましょう。間に合わなければ、歯科医院に到着してからでも構いません。
疑問に感じたら何でも質問をする
歯科医院の定期検診を受けていく中で、疑問や不安に感じることが出てくるかもしれません。例えば、歯の表面に白いシミがあって、それを「初期の虫歯ですが治療する必要はありません」と言われたら、心配になってしまう方もいらっしゃることでしょう。そんな時に「初期の虫歯って何ですか?」とか「どうして治療する必要がないのですか?」など、思ったことをそのまま聞いてしまっても全く問題ありません。疑問を残したまま帰宅してしまう方が、その後のケアに悪い影響が及ぶかもしれませんからね。歯科医師や歯科衛生士は、医学的な質問に答えることも患者様へのサポートのひとつですので、遠慮なくどんどん聞いてください。
まとめ
今回は、歯科医院の定期検診(健診)を初めて受ける方へのアドバイスを伝えさせていただきました。何事も初めての経験は緊張するものですが、歯科医院の定期検診は気楽に受けていただいて問題ありません。いきなり歯を削られたり、抜かれたりするようなこともありませんので、気軽に受診してください。普段からお口の健康に不安や疑問がある方は、はじめの一歩として歯科健診を受けていただく事をお勧めいたします。当院でも患者様のご要望にお応えできるよう、最大限サポートさせていただきます。