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COOPERATION 医科歯科連携について

医科歯科連携とは

医科歯科連携とは簡単に言えば、医科と歯科が協力して患者さんの傷病の治療にあたることを言います。こうすることで、傷病に対し総合的に治療にあたることができ、医療の向上が図れます。病院で行う一般的な治療にプラスして歯科に関係する歯周病などの治療を組み合わせることで様々な病気の治療効果が高まり、入院日数を短くすることができたり、口内環境を整えることによりしっかりと食事をとることができ免疫力のアップにもつながります。

医療連携することのメリット

医療連携は、ご来院される患者さんに多数のメリットをもたらします。そもそも、お口の健康と身体の健康は深い関係がありますから、歯科と医科が連携することで、無駄な検査を減らすこともできます。また、情報の共有を行うことで患者さんに対して、よりトータル的な診療を提供することも可能です。

  • 情報の共有をすることで、医療の提供がしやすくなります
  • 一貫した医療を継続的に提供することができます
  • 情報の共有によって、無駄な投薬や重複した検査を防ぎます
  • 暮らしやすい環境を作り、地域医療の質を向上します

医科と歯科に関係のある病気

糖尿病

糖尿病は歯周病と深い関係にあります。歯周病になると血糖コントロールが悪くなります。逆に、糖尿病になれば歯周病になりやすくなります。
詳しく説明すると、糖尿病になれば血液の中の血糖値が高くなります。そうすると、唾液の分泌量も減り、口の中が乾いてしまいます。口の中が渇くことで歯周病菌が口の中で増殖し、その結果歯周病になりやすくなります。逆に、歯周病になれば、歯周病菌という炎症性物質が口の中だけでなく、血管に入り込み血液に乗ることで体全身にめぐります。そうすると、血糖値を安定させるホルモン、「インスリン」の働きが抑制されます。このインスリンの働きが弱まると血糖コントロールが悪くなり高血糖状態になります。この高血糖状態を指すのが糖尿病です。このように、「歯周病」と「糖尿病」には相互性があります。
この病気を予防するためには、日ごろからお口の中の環境を改善することが有効であり、歯科医院での歯周病の予防、自宅での歯周病の予防を行うことが重要になります。

腎臓疾患

腎臓疾患も歯周病と深い関係にあります。皆さんは腎臓の役割をご存じでしょうか。腎臓には体中の血液をろ過する機能があり、それを尿として体外に排出する機能があります。そのため、腎臓がうまく機能しなければ体の中に常に老廃物がたまっている状態になります。ではこの腎臓と歯周病はどう関わってくるのかをご説明いたします。歯周病とは、歯周病菌と呼ばれる炎症性物質が増殖し、歯の土台である歯ぐきに炎症が起きる病気です。ですが、この歯周病菌は、お口の中だけにとどまらず血管に入り血液に乗ることで全身へめぐります。その結果、体全身に炎症性物質がいきわたり体のいたるところで炎症が起きてしまいます。その全身の中にはもちろん腎臓も含まれており、炎症性物質が腎臓にも周ることで腎臓がうまく機能せず腎臓疾患になってしまいます。
腎臓疾患にならないためにも日頃からのお口のケアを徹底し、口内環境の改善に努めましょう。

関節リウマチ

関節リウマチも歯周病と深い関係にあります。関節リウマチ患者は歯周病になりやすく重症化しやすいです。関節リウマチとは、原因不明の多発性関節症であり、軟骨や骨の破壊、また関節のみならず眼や肺、心臓、血管炎という体全身にも症状が現れます。ではこの二つにどのような繋がりがあるのかをご説明いたします。
まずこの二つの病気の原因や症状には多くの共通点があります。それはどちらも同じ炎症性物質が関わっており、さらに遺伝であったり生活習慣での原因で発症するという点が共通しています。また、関節リウマチを発症すれば歯周病になりやすく、逆に歯周病になれば関節リウマチになりやすいという相互性もあります。
このことからお口の中、そして、体全身に異常をもたらさないためにも日頃からのお口のケア、歯の予防を行うことが重要になります。

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